2005年02月03日

英語を読むスピードは?

ドで英文の記事が読めているわけではない。12月頃から読んでいた記事から、順にエントリのネタにしているだけだ。
軽く検索してみると、英文を読むスピードは”とりあえず1分間に100〜150語を目指そう”とされているようだ。もちろん、サイトによって差はあるものの、まずは初級者が目指すべき水準といって良いのだろう。
で、問題は私のスピードだ。
たとえばHBR(Harvard Business Review)の定期購読者が読める過去の記事をプリントしたもので数えてみると、1行あたり12〜15語でA4サイズに40〜45行/ページといったところで、ならすと550〜600語くらい。これを読むのに5分内外かかっているので、1分間に100語はなんとかクリアしている、というところだろうか。

おそらく同じ内容が日本語で書かれていれば、各ページ1分もかからないだろうから、スピードの差は5〜10倍あることになる。
日本語ではなく、あえて英語の文章を読むというのは、私にとっては単位時間あたりのインプットが5分の1以下になることを意味しており、この観点からは実に無駄な時間の使い方をしているといえそう。もちろん、英文を読む訓練が同時にできていることを加味しなければフェアではないが、非効率であることには変わりはない。

私が今後どれほどの努力を続けても、母国語であり、数十年にわたって読み続けてきた日本語と同じスピードと理解度で英語を読めるようになることはない。
当面の目標としては、雑誌や新聞、あるいはWEBサイトなどがそれほどの苦痛なく読めるようになれば良いと思っているし、そのためのスピードは現状のせいぜい2倍くらいかと思っている。となると、1分間あたり200語といったことになるだろうか。
このスピードなら、A4サイズに印刷して10〜15ページのHBRの記事を20〜30分で読める計算となり、それほど非効率ではなさそうだ。ペーパーバックのページあたり平均語数というのがわからないが、たまたまいま読んでいるので数えると11〜13語の39行で450語強といったところ。これが250ページとすれば11万語強でざっくり9〜10時間ほどで読み終えられる勘定。
日本語の新書ならば2〜3時間というところだろうから、スピードでは比べるべくもないが、英語学習と読書を並行して行うなら良いところではないだろうか。

英語の本を早く読めるようにするには、簡単なものからスタートしてとにかく多読すること、という意見が多いようだ。レベル別に読み進んでいく学習プログラムなどもあるらしい。
多読といっても、同じ本を何度も読むように勧めるものや、飽きたら次々に本を変えるのが良いとするもの、不明な単語は飛ばせという意見やきちんと文法を追わなければ何も身に付かないという見解など、詳細はさまざまだ。それぞれに言い分があるのだろうし、学習法など個々人の相性という風にも思う。
私についていえば、通っている英会話スクールでも、あるいは本や記事を読む上でも、中学高校での文法の知識は大いに役立ってくれている。もともと英語の教師との相性が悪く、ほとんど真面目に勉強をしたことはないが、それでも関係代名詞や仮定法などの概念は理解できているし見れば判別もできる。仮に文法もわからず、単語力も極めて低い状態であったら、私は英文を前に途方に暮れるだけだったろう。
わからない箇所は飛ばしてかまわない、というのは小説ならば妥当性があるかもしれないが、さすがに経営学やマーケティングの書籍ではあまり多用もできない。
私は、ある程度意味を咀嚼しながらしっかりと読み進めることをお勧めする。ただし、これを本でやっていると何ヶ月もかかってしまい嫌になるので、雑誌の記事やweblogの長めのエントリなどがちょうど良い教材になると思う。同じ英文でも読みやすいものとそうでないものがあり、雑誌はともかくWEB上では後者のほうがずっと多い、というのは日本語と同じだ。やはり著名や雑誌や新聞社のサイトなどから、関心のあるテーマで選ぶのが良いように思う。
私が意識して英文を読み始めたのは、「English Zone」という雑誌からだった。これは日本の出版社が英語学習用に出しているもので、使われる英単語がある程度制限され、それほど苦労なく読み進めることができる。インタビュー記事なども多く、比較的短い記事ばかりなのも通勤読書にピッタリだと思う。

さて、問題は私の読み進むスピードをどうやって現状の2倍に引き上げるか、なのだ。
もちろん、いまの調子で読む分量を増やしていくことが遠回りだが確実な方法だろう。定期購読をしているHBRは嫌でも毎月届くのでこれを読むだけでも1ヶ月は平気でかかりそうだ。Amazonのウィッシュリストには、面白そうな洋書を相当数リストアップしているが、すべてを読めるわけでもない。やりたいことは多いが実力が追いつかないというのはなかなかもどかしいものだ。
読むだけではなくリスニングにもぼちぼち注力したいと思っているのだが、なにせ新しい事柄を身につけられるスピードも容量もどんどんと衰えている。せめて10年前に始めていれば良かったと後悔しても後の祭り。
英語に限らない。何かを始めようとするなら、早ければ早いほどよいもの、ということだろう。

Posted by dmate at 2005年02月03日 18:57 | TrackBack
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