2005年01月27日

amazonから届いた3冊

年明け以来本を買っていなかったのだが、先週になってAmazonから3冊の本が届いた。
「マチとのも語り作品集」、「The Ultimate Marketing Plan」、そして「Disney Magic」の3つだ。

まず1冊目は、私がweblogを始めるきっかけとなった「blog::TIAO」のMAOさんがプロデュースする、weblogによる文芸サイト「マチともの語り」の作品集。その名も「マチともの語り作品集(Vol.01)」だ。
実はこの本は、ぜひとも書店で買いたかった。weblogでの作品発表という新しい可能性と、書店の店頭という以前からの本と読者との出会いの場が、この作品集が出たことによって繋がりをもてると思ったからだ。オンラインで発表され、書店を通じて読者の手に取られ、蔵書として何度も読み返される。これだけのことで疲れ切ってしまった本の流通が回復するとは思わないが、ちょっとした感傷である。
とはいえ、私の職場や自宅の周囲では遂に見つけることができなかった。都心の大型書店に行けば積んであったのかもしれないが、それならばAmazonで買っても同じこと。2週間ほどで店頭での探索を諦めて注文をした。
実はまだ読み始めてはいない。作品のいくつかはオンラインでも読んではいるが、少しまとまった時間を見つけてじっくりと楽しもうと思い、とってあるのだ。
MAOさんからは発売に先立つ12月中旬に案内をいただいていながら、ちょうどこのweblogの中断期間にあたっていたこともあって発売前のプロモーションには協力できなかったのが心残り。とはいえ、本は使い捨てのアイドル歌手のCDとは違うと私は信じている。もし、”「マチともの語り」っていったい何?”と思ったら、ぜひ上述のサイトへアクセスしてみていただきたい。

さて、2冊目はうってかわってアメリカ流の販売促進活動のノウハウ本「The Ultimate Marketing Plan」、著者はDan S. Kennedy。この手の本の常道で長いサブタイトルが付いており「Find Your Most Promotable Competitive Edge, Turn It into a Powerful Marketing Message, and Deliver It to the Right Prospects」とある。「魅力的で競争力ある強みを力強いマーケティングのメッセージにして、正しく見込客に伝えよ!」といった感じか。まあ、マーケティング・コミュニケーションの考え方をそのままタイトルにしたような本。
本文は175ページと短く、しかも比較的行間が広いのでわりと早く読み進められる。現在4分の3ほど読み終えたところだが、コンサルタントである著者の経験を織り交ぜながら、個人企業でも実践できる販促活動のネタを次々と披露してくれる。もちろん、”明日から使える”小ネタばかりではなく、企業がマーケティングを考える上での基本もうまくまとめられており、実用的だがきちんと基本も学べる一冊に仕上がっている。
書店のビジネス書コーナーへ行くと、「明日から問い合わせが殺到するセールスプロモーション○○の法則」といった感じの本がたくさん並んでいる。私は日本語ではまずこうしたノウハウ本は読まないので、どの程度の差があるかはわからないが、少なくとも本書を一通り読めばこういった安直な本は不要になるのではないだろうか。場合によっては、日本のビジネス書の著者の何人かが、ネタ本として使っているかもしれないと感じられる。姉妹編の「The Ultimate Sales Letter:Boost Your sales With Powerful Sales Letters, Based on Madison Avenue Techniques」もあり、余裕があれば読んでみたいと思う。

続いて、Rich Hamiltonによる「Disney Magic」。こちらのサブタイトルは「Business Strategy You Can Use at Work and at Home」。
まだ読み始めていないのだが、解説によればWalt Disneyが世界初のテーマパークであるDisneylandを創造た事例から、ビジネス成功の秘密を探る本であるとのこと。Amazon.comのほうでは5名の書評が寄せられているが全員が星5つと絶賛、ディズニーのテーマパークは嫌いではないし、それほど評判の本なら、と買ったものだ。
しかも、ペーパーバックで100ページあまりという手軽さも捨てがたい。アメリカ人はよほど暇なのか、ペーパーバックといえど300ページにせまる分厚い本が多いので、英語を読むのに日本語の10倍近くを要する私にはつらい。100ページならば出張が1回あれば読み終えられるだろう。
類書としてはディズニー社自身による「Be Our Guest」という本があって、一昨年苦労して読み終えたが、当時に比べると英語の理解度も上がっていることだし、この本を読んだあとで再読するのも良いかもしれない。なおこれにも姉妹編があって、「Disney Magic Ideabook」という。まあ、こちらは読んでから考えようか、という感じだ。
いずれにせよ、英文で1冊の本を読み通そうとするなら、関心あるテーマを扱ったもので、それほど厚みのないものから始めるのが良いと思う。途中で挫折してはなんにもならないのだから。

マチともの語り作品集 (Vol.01)
The Ultimate Marketing Plan
Disney Magic

Posted by dmate at 2005年01月27日 20:13 | TrackBack
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