さてさて、なんと2ヶ月もの間放置してしまった。
もともと年末は忙しいところに、11月には海外出張の反動で日本語の本を読みまくってしまい、weblogの記事に感想や雑感をまとめるのが面倒になっていた。こんな時には特に印象に残った本だけを適当に抜きだして書けば良さそうなものだが、仕事も忙しいのを言い訳にサボっていた次第。
さすがにこれだけ間が空いてしまうと、新規にスタートするのと同じようなもの。気分一新で色合いも少しいじってみた。
もともと、weblogとはどんなものか、試しに始めてみようと思いスタートしただけに、これといったテーマもなく読んだ本についての感想や雑感を中心に雑多に書いてきた。
けれど、個人の雑感など、関心のあるテーマでもなければ暇つぶしにもならないのは当たり前のこと。よほど力のある書き手ならばともかく、書いた自分が読み返しても「リソースの無駄遣い」「で、何がいいたいのかね?」などと喧嘩を売りたくなる文章も散見されるのでは少々つまらない。
そんなわけで、今年はもう少しテーマを絞ってみようかと思っている。
さて、11月から12月中旬には日本語の本を読みあさったのだが、年末からは再び英語ばかりを読んでいる。
きっかけは、「DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー」を読んでいた時に、妻が”そんなに高い雑誌なら、英語の記事もつけてくれればいいのにね”と漏らしたひとこと。ちなみに、「DIAMON ハーバード・ビジネス・レビュー」は月刊で毎号2,000円と確かに高価、表紙も本文も厚手の上質な紙を使っており、大判で持ち歩くにも重い。
それまでは英語の学習と称して、わざわざ英文の本やらパンフやらで興味の持てるものを探していたのだが、「Harvard Business Review(長いので以下はHBRと呼ぶ)」ならば関心があれば日本語で読むのだし、英語版ならば翻訳を待たずに半年程度早く最新の記事を読むことができる。英語学習と仕事の情報収集の一石二鳥というわけ。
書店の洋書コーナー本家の英語版「Harvard Business Review」を買うと3,000円弱。ただし店頭に並ぶのにかなりのタイムラグがあるのと、会社や自宅の近所では売っていないので入手性は良くない。
そこで試しに本家のWEBサイトを覗いてみると、定期購読はたったの$99だ(ただしこれは米国内での価格で、日本からは送料込みで$165だった。それでも、「DIAMOND〜」の20,000円よりずっと安い)。しかも、定期購読者は過去1年間の記事すべてをオンラインで読めるのだというから、読み終わった雑誌を保存しておく必要もない。
1,2週間迷ったが(読まなくなっては単なる無駄だ)、定期購読の申し込みを行い、雑誌そのものは3月号から届き始めることになっている。もちろん、すでに定期購読者のIDは発行されているので、2003年12月号からの記事をすべてオンラインで購読可能。バックイシューの記事一覧から関心のあるものを選び、プリントアウトして電車内で読んでいる。
HBRの記事は平均するとA4サイズの紙で10〜15ページほど。書き手によっても差はあるが、それほど難解な英文ではない。
それでも、わからない単語が各ページに数個は出てくるし、関係詞が二つ三つと重なると訳がわからなくなって読み返さねばならないので、私の読み進むスピードは10分で1ページが良いところ。通勤時間はそれほど長くないので(正確には乗り換えや徒歩が多く、電車の乗車時間が短い)、ひとつの記事で3日はかかる。自宅でも読むが、週に記事2〜3本といった感じになる。ちょうど、新書ならば毎週2冊ほどのペースなので、ザックリいえば日本語の10倍程度の時間を要することになる。これでも私にしてみれば相当早くなっているのだ。
これにはメリットもあって、年間$165の出費で読書時間の相当量を使ってしまうので、お小遣いの減りが遅くなる。もちろん、読書量そのものは大幅に減るので良いことばかりではないが、そのうちに辛くなってきて日本語に戻る時期もあるだろう。
そんなわけで、当面はHBRの記事を中心に、ビジネス系の英語書籍を読んでは紹介する、といったスタイルをメインでこのweblogを書き進んでみようと思っている。
もちろん、これだけだとネタ切れにもなるだろうから、他の話題も適度に織り交ぜる予定。HBRはビジネスパースンの愛読者も多いだろうから、私の感想へのご意見や反論、あるいは面白そうな文献のご紹介なども大歓迎。
もともとの更新頻度が週に数回だったのだから、あまり頻度は高くならないかもしれないが、とりあえずweblogをやめてしまったわけではない。かなり遅ればせながら、今年もひとつ、よろしくおつきあいください。