2004年03月15日

いつもすいているグリーン車に思う

私は仕事の必要から東海道新幹線に良く乗る。のぞみが主になってから移動時間が短くなり、助かっているのだが、乗るたびに「もったいない」と感じるのがほとんどが空席のまま走っているグリーン車だ。

私自身は会社にグリーン車の利用を認められる立場ではない(役員からということになっている)のだが、普通席が満席の列車にどうしても乗りたい時や、かなりくたびれた時に自腹で乗ることがある。ちなみに東京と名古屋ならば4,000円ほどの追加になる。これは回数券で乗る料金の4割にも相当し、気軽に追加できる金額ではない。

交通機関の指定席というのは、取っておけば安心な一方で、隣に嫌なタイプの人物がきても逃げられないというのが欠点だ。
新聞紙を広げバサバサと折り畳んたり、足を組んで靴の底を他人に向けたり、あるいは直前までスパスパとやっていたらしく全身タバコ臭かったりなど、電車で2時間共に過ごすには相当の忍耐を要する相手は少なくない。
運悪くこんな人物と隣合わせてしまったら、すいていれば他の席に移ればいいが、満席だと逃げようもない。実はいまも飛行機のなかでタバコの悪臭をふりまく中年男性の隣から逃げ出したところだが、すぐそばに空いた席があったから良かったものの、新幹線などでは満席で移りようのないことも多い。しかし普通車の指定席が満席でも、ほとんどの場合、グリーン車には空きがあるのだ。
飛行機のチケットには「早割」などの割引制度があり、変更やキャンセルに制限があるかわりに料金がやすい。この制度を新幹線のグリーン車に応用してもらえないものだろうか。
こちらは早割ではなく、たとえば「当日割」などいかがだろう。乗車当日に空いている席への変更を半額程度で受けるのだ。新幹線ではないが、以前金沢へ航空機を利用したさい、搭乗カウンターにて食事つきのスーパーシートへの変更を割安で募集していたことがある。到着後に食事の約束をしていたので応じられなかったが、かなり心が動いた。多少多めに支払ってでものんびりと移動したいという需要はあるのではないか。
たとえば発車の10分か20分前に、新幹線の自動券売機で「当日割グリーンキップ」への変更ができたなら(東京―名古屋で2,000円くらいがありがたい)、私は毎回使ってしまうかもしれない。

普通車からグリーン車に客が移っても新幹線を走らせる固定費はほとんど変わるまい(清掃費も席数での契約ではないだろう)。50名が利用すればJRとしては100,000円の増収になり、普通車指定席は少し余裕ができるか、あるいは自由席に座れなかった人を吸収できる。
嫌がるとすれば、今ほとんどが空席のグリーン車で二人ぶんの座席を専有しくつろいでいる人達だろうが、決してそれは権利ではないし、グリーン車ならば隣に人がいるからといって狭くなるわけではない。
どうだろう、この「新幹線グリーン席当日割サービス」、結構いけるんじゃないかと思うのだが。

Posted by dmate at 2004年03月15日 23:14 | TrackBack
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