2005年03月15日

bloggerが学ぶべきこと

「beyond bullets」が元気だ。このところ立て続けにコミュニケーションの基本やノウハウについての興味深いエントリが掲載されており、目が離せない。

3月13日のエントリ「What Speakers Can Learn from Bloggers (and Vice Versa)」では、講演者(もしくはプレゼンター)がbloggerから学べること、そして逆にbloggerが学べることが4点ずつ並ぶ。
前者はともかく、後者はweblogの多くが共通して持っている弱点(その克服を目指すかどうかは別にしても)を、Cliffが良く把握しているのがわかる。blogger必読、といって良いのではないか。
以下に挙げてみよう。各項目の和訳は私なりの意訳で、続く文章は私の解釈である。毎度のことだが、ぜひ原文を参照いただきたい。

1.焦点化せよ(Find your focus)
日本ではweblogが個人の日記から普及し始めたこともあって、身辺雑記が多い。もちろん、それを面白く読ませる書き手が少なくないのだが、やはり暇つぶし程度の扱いになってしまうのはやむを得ないだろう。自分が強いテーマに焦点化することは、weblogの魅力に直結する。

2.ポイントを語れ(Look for the story)
書いているうちに散漫になってしまい、長い割には何を言いたいのかわからないエントリを書いてしまいがち。このweblogにも散見されるだろうし、あちこちを見て回ってもかなりの頻度でそんな文章に出くわす。
その文章では何がいいたいのか、にきちんと集中することが、短文の連続で構成されるweblogでは特に重要だ。

3.経験を共有せよ(Make the personal universal)
度が過ぎる自分語りというのが嫌われるweblogのパターンであるらしい。たしかにテーマによらず自分の経験や感情だけがダラダラと並んでいるのでは、読んでいて得るところが少ないであろうことは容易に理解できる。自分語りというのは油断すると首をもたげてくるものであり、自戒する必要がありそう。

4.技術を磨け(Develop your craft)
先日紹介した「How to Write Compelling Blog Posts」ときれいに重なる項目といえる。伝わりやすい文章を書くための技術をきちんと学び、訓練した書き手の文章は、素人芸とは明らかに違う。
文章に限らず、音声でもビデオでも同じ。学校に通うまでしなくても、きちんとしたテキストに依った訓練がかなり有益だろう。

講演会で話すつもりで自分のweblog記事を読み返してみると、レベルの差こそあれ、上記の4つの項目のいずれもが不足していることを思い知らされる。
文章の長さについては最近意識しているが、他の点についてもどんどんと改善していきたい。

Posted by dmate at 2005年03月15日 21:15 | TrackBack
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